一般配管用ステンレス鋼製管継手の水質基準適合について

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今年(令和2年)4月1日より、水道法に基づく水質基準に関する省令が施行され、水道水中の六価クロムの水質基準が0.05 mg/L以下から0.02 mg/L以下に改正されました。

水質基準値は、最新の科学の知見に基づき逐次検討されており、その結果を基準項目および基準値に反映させて改正されています。
六価クロムは、毒性の高い化学物質として知られており、今回改正された規定値は、水道水を毎日摂取しても六価クロムによる人体への影響が起こらないことを想定して改正されています。

ベンカン機工が製造する管継手の中で、一般配管用ステンレス鋼製突合せ溶接式管継手(以下,Su管継手という)は、給水・給湯などの配管に使用されます。

また、Su管継手に対応している日本産業規格(JIS規格:JIS B 2309 一般配管用ステンレス鋼製突合せ溶接式管継手)には、管継手の型式試験の一つとして、六価クロムの浸出性能試験が要求されています。当該JIS規格での六価クロムの水質基準値は、JIS規格の改正タイミングの関係上、以前の基準値である0.05mg/Lとなっています。

しかし、現行JISよりも法令が優先されますので、令和2年4月1日以降に製造された当該JIS管継手は、如何なる場合でも改正後の六価クロムの水質基準値0.02mg/Lを満足しなければなりません。ベンカン機工が昨年受検したJISマーク認証の更新審査で実施した製品試験では、六価クロムの浸出量は0.02mg/L以下であり、現行省令の水質基準を満たしていることを確認しております。

また、独自にSu管継手を在庫品よりサンプリングし、六価クロムの浸出性能試験を実施しましたが、これも新しい水質基準値を満たす結果であったことも確認しております。

以上より、ベンカン機工のSu管継手は、最新の水質基準を満たす製品になっており、安心して上水道の給水・給湯配管として使用できます。
また、ご希望であれば今回実施した浸出性能試験の結果(第三者機関にて実施)を開示いたしますので、弊社営業担当までご用命ください。

 

技術本部 臼杵

 

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