高圧ガス容器事業

高圧ガス容器事業

ベンカン機工の高圧ガス容器は、1930年に日本で初めて継ぎ目の無い高圧ガス容器を製造した住友金属工業(現 日本製鉄)の技術と実績を継承しております。

ガス容器には、LPガスなどが充填されている溶接容器および、酸素や液化炭酸ガスなどが充填されている継目無し容器があります。

ベンカン機工が製造する継目無し容器は、1MPaを超える高い圧力となるような圧縮ガス、あるいは液化ガスを充填し、保管・運搬に用いられ、その用途から高い安全性が要求されます。そのため、底を成形する際や頭のネジをつけるときなどにも溶接をせず、一本の鋼管から製造している継ぎ目無し容器です。

容器の材料としては、マンガン鋼が一般的に使われていますが、さらに軽量化をはかるため、より強度の高いクロモリブデン鋼も使用しています。最も普及しているのは「中容器」と呼ばれるガス容器で、40〜87リットルの内容積があります。

その他の用途として、圧縮天然ガス自動車燃料装置用容器(CNGV)、水素燃料電池車の水素ステーション用容器、高クリーン度の要求される半導体製造装置向け内面研磨容器(スミファイン)など、環境問題の変化や技術の進展によって生まれた新しいニーズにもお応えしております。

[図解]高圧ガス容器のガスの種類による色別
[写真]高圧ガス容器の並んだ工場イメージ