管継手とは~種類と役割及び接続方式~

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ベンカン機工が製造・販売を行っております「溶接式管継手」の〝解説シリーズ〝と題しまして、溶接式管継手に関するあらゆる情報をお届けしたいと思います。

今回は、管継手の種類と役割、そして接続方式についてです。

配管は、皆さんもご存知の通り壁の中や土の中、コンクリートの下など、あらゆるところに張り巡らされ、必要な場所に流体や気体などを運ぶ役割を果たしています。

そして「管継手」は、その名の通り鋼管(パイプ)と鋼管(パイプ)を接続する〝継ぐ(つなぎ合わせる)〝部分の配管部材をいいます。

あらゆる場所や環境で鋼管をつなげるために「管継手」にはいろいろな種類があります。

1.流体の方向転換

エルボ、ベンドなど、互いに角度をもつ二つの鋼管の接続に用いる曲率半径が比較的小さい管継手

2.流体の分岐、又は集合

T(ティー)、ラテラル、Yピースなど、三つの鋼管を接続するための管継手

3.管と管の接続

フルカップリング、ニップル、スリーブ、スタブエンド(ラップジョイント)、ユニオンなど、直径が同じ二つの鋼管を同一直線上に接続するための管継手

4.管径の異なるものとの接続

レジューサ、ハーフカップリング、ボス、オーレットなど、直径が異なる二つの鋼管を同一直線上又は平行にずらして接続するための管継手

5.管の閉鎖

キャップ、プラグなど、鋼管の末端を閉鎖するための管継手

6.計測器

ハーフカップリング、T(ティー)など、バルブなどへの取付けに使用される管継手

7.膨張、収縮などの吸収

エルボ、ベンドなど、温度変化による伸縮から鋼管を守るために使用される管継手

こうして、それぞれ必要な役割に合わせた形状で鋼管を繋ぐ役割を担っています。

そして、用いられる接続方式は以下の通りです。

「突合せ溶接式」は、適用範囲が広いため、多く使用されている方式です。

対して「差込み溶接式」は、差し込んだ上に〝すみ肉〝と呼ばれる部分を溶接するもので、主に小径配管や比較的圧力の高い油圧配管などで多く使用されます。

「ねじ込み式」は、溶接が不要であるため、現場接合に適している方式です。しかし、溶接をしていないため地震などには弱く、耐久性では溶接式に劣ります。

他にも「フランジ接合」があり、比較的圧力が低い配管ではほぼこの方式で接合されています。

それぞれの特性を考慮し、コストや場所、状況に応じて組み合わせ、配管は目的地まで繋がれています。

ベンカン機工は、これらの管継手をフルラインナップ取り揃えている唯一の国内メーカーです。

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