写真のように、十字型の形状の溶接式管継手を「クロス」と呼んでおり、JIS(日本産業規格)に規定のない管継手ではありますが、ベンカン機工では、シームレス鋼管からバルジ製法(液圧成形法)により、さまざまな鋼種で製造しております。
一般的に「クロス」は、素材の塊から〝削り出し〝により製造されることが多いので、そのスタイルで手配をされている方も多いのではないでしょうか。
しかし、シームレス鋼管からの製造であれば、製品の仕上がりやコスト面で大きなメリットがあります。
今回は、その理由について、製造過程のイラストをご覧いただきながらご説明したいと思います。
〝削り出し〝で製造する場合、素材が塊で必要なため、材料を多く要することになります。
また、〝削り出し〝という加工工程には設備や技術が必要なため、加工コストもかかります。
しかし、シームレス鋼管からの製造であれば、必要最小限の材料で製造が可能です。
削り出しでは、製法上角ばった形状になりがちですが、バルジ製法であれば、滑らかな形状、均一した肉厚、製品重量の軽量化が可能です。
左:削り出し完成品(3方向品) 、右:シームレス鋼管からの製作完成品
そのことから、材料や加工のコストダウンだけでなく、配管施工現場での溶接施工にも大きく影響するため、施工コストの削減や施工品質の向上にも繋がります。
更に、炭素鋼、合金鋼の他、ステンレス鋼、非鉄金属など、さまざまな鋼種での製造が可能なため、高価な材料においては、より多くのコストメリットが実現出来ます。
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