〝解説シリーズ〝と題しまして、溶接式管継手に関するあらゆる情報をお届けしております。
第5回目は、ベンカン機工が販売している溶接式管継手に関する「防錆塗装」についてです。
鉄鋼製品は、無塗装の素地のまま大気中に留置すると容易にさびが発生し、劣化します。
これに対して防錆塗装をすることによって、製品の腐食・老朽化を防止します。
塗装の工程は、素地調整と塗装(または塗覆装など)からなり、代表的なものとして以下の種類があげられます。
素地調整: グリットブラスト、2種ケレン、3種ケレン、他
塗装: 一時防錆、無機ジンクリッチプライマー、有機ジンクリッチプライマー、エポキシ樹脂系、ポリウレタン樹脂系、フッ素樹脂系、耐熱塗装系、他
塗覆装: 外面ポリエチレンライニング、他
ベンカン機工の製品は、一時的な防錆機能を持った一時防錆塗料を塗布して納入しております。
(ステンレス鋼やアルミニウム、ニッケル製品については、鋼種の特性上腐食しづらいため、一般的に防錆を目的とした塗装は実施致しません。)
また一時防錆のほか、お客様のご指示によって、配管用途に応じた特殊な防錆塗装を行うことがあり、特にプラントや導管に使用される鉄鋼製品は、配管の劣化に対する安全面への配慮などから、特殊な防錆塗装を施す割合が多いです。
配管への特殊な塗装施工の例として、以下のような工程のパターンがあります。
素地調整
一次プライマー
素地調整
エポキシジンクリッチペイント
エポキシ樹脂系塗料
エポキシ樹脂系コート塗装
ここまでをベンカン機工にて行い、さらに配管施工時に現地プレファブ業者にて再度同様に塗装を重ねます。
このように、配管の設計条件により、塗装の種類や塗装厚さ、塗装回数などが変わってきます。
ベンカン機工での一時防錆及び、特殊塗装の詳細については、次回ご紹介いたします。
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