京都工芸繊維大学の学生フォーミュラチーム“Grandelfino”から、フォーミュラカーの車体溶接部の評価のため放射線透過試験（RT試験）の依頼をいただき、8月に大阪工場で実施いたしました。
その時の様子は、「学生フォーミュラカーの試験支援」ブログでご覧いただけます。
大会が8月下旬から9月にかけて行われましたので、その最終結果をご紹介いたします。（弊社ロゴも貼って走っていただきました！感激です！！）
「学生フォーミュラ」とは、公益社団法人自動車技術会主催の取り組みで、大学ごとにレーシングマシンを製作し、その設計、性能、スピードなどを総合評価で競う大会を通じて、ものづくりの楽しさに触れる場を提供し、創造性に満ちた技術者育成を目指すものです。
引用：学生フォーミュラ日本大会2022サイト画像
今回ベンカン機工が支援させていただいた京都工芸繊維大学のフォーミュラシーム“Grandelfino”は、過去回優勝経験のある強豪校で、2017年の第15回大会以来、5年ぶりの優勝をかけて2022年度大会に挑まれました。
事前にオンラインで実施された静的審査では好成績を残し、３年ぶりにエコパ（小笠山総合運動公園：静岡県）で開催される動的審査に挑まれました。その結果、周囲の期待からのプレッシャーのかかる中、2位以下に大差をつけて見事、京都工芸繊維大学が総合優勝に輝きました！おめでとうございます！！！
総合優勝授与を受けた吉田リーダー
大会には多くの賞が準備されていますが、以下の賞を京都工芸繊維大学が受賞されました。
総合優秀賞(1位)
経済産業大臣賞
掛川市長賞
袋井市長賞
日本自動車部品工業会会長賞
ICV総合優秀賞
・デザイン賞(1位)
・コスト賞(1位)
・プレゼン賞(1位)
・加速性能賞(2位)
・スキッドパッド賞(1位)
・オートクロス賞(1位)
・耐久走行賞(1位)
・ジャンプアップ賞(1位)
・ベストエアロ賞(2位)
・エルゴノミクス賞(3位)
ほぼ総ナメの圧巻と言える優勝です。
ちなみに、チーム初となるデザイン賞1位も獲得され、動的審査についても過去大会歴代2位の得点を獲得という快挙を達成されました。
「本年度でプロジェクト17 年目となる弊チームでは、優勝奪還を目指し2020 年度にチーム史上初のエンジン載せ替えを行い、2021 年度には3 ヵ年計画をスタートさせて活動をして参りました。2022 年度プロジェクトでは前年度から引き続き3 ヵ年計画2 年目として、ドライサンプ化エンジンを搭載しての車両パッケージング確立を目標にチーム一丸となって取り組んで参りました。そして、エンジン変更以降初めて動的審査が現地開催され、現在のチーム車両の性能をはっきりと認識することができました。弊チームの活動にご理解・ご声援を頂き誠にありがとうございました。」京都工芸繊維大学 学生フォーミュラプロジェクト“Grandelfino”（グランデルフィーノ）2022年度プロジェクトリーダー 吉田
今回の大会の総括コメントを報告書と共にいただきました。
前年の結果を踏まえ、改善点やより良い施策を考えるところから始まり、自分たちだけでは出来ない部分を専門企業に依頼することにも取り組まれています。総勢67名のメンバーが所属するチームのため、目的がブレないようにまとめることにも注力されたとリーダーの吉田さんがおっしゃっていました。
また、静的審査に提出された資料は78ページにも及び、全て英語表記です。かなりのご苦労があったと思います。
それ故に、喜びも一入だと思います。最後に少しお手伝いさせていただいた我々ですら、大はしゃぎで観戦し、優勝に歓喜したくらいですから！
これから来年度大会に向けて代替わりをされます。今回お会いした吉田リーダーや森本さんをはじめとする3年生はアドバイザーとしてチームに関わられるそうです。
来年度も引き続き頑張っていただきたいと思います。我々も変わらず支援させていただきたいと考えております。
管理部 総務企画課 寺岡
大会の様子は、YouTubeでアーカイブ視聴できます。
動的審査（Day2：アクセラレーション、スキッドパッド、オートクロス）
https://www.youtube.com/watch?v=eVNpX-42HkQ
（8:08:00ごろより，京都工芸繊維大学“Grandelfino”のマシン紹介があります）
動的審査（Day3：エンデュランス）
https://www.youtube.com/watch?v=xSEAzKzqb5U
（6:16:00ごろより，京都工芸繊維大学“Grandelfino”のエンデュランスが始まります）
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