学生フォーミュラカーの試験支援2023

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ベンカン機工の溶接式管継手製品の検査の一つに「放射線透過試験( RT:Radiographic Testing)」があります。

昨年、京都工芸繊維大学の学生フォーミュラチーム“Grandelfino”から、フォーミュラカーの車体溶接部の評価のためRT試験をやってほしいとのご依頼をいただき、そこからサポートをさせていただいております。今年は、溶接練習と昨年同様RT試験を実施させていただきました。

「学生フォーミュラ」とは、公益社団法人自動車技術会主催の取り組みで、大学ごとにレーシングマシンを製作し、その設計、性能、スピードなどを総合評価で競う大会を通じて、ものづくりの楽しさに触れる場を提供し、創造性に満ちた技術者育成を目指すものです。

※京都工芸繊維大学 “Grandelfino”(グランデルフィーノ)2022年度の大会後のショット

京都工芸繊維大学の 学生フォーミュラプロジェクト“Grandelfino”は、約70名のメンバー数を誇る学生フォーミュラの強豪校で、ベンカン機工ではマシン本体の一部に施している溶接部分の強度検査として、RT試験の支援をさせていただいております。

今年も、車体溶接個所をモデルとした試験片のRT試験を行い、先日、チームメンバーの日比野さんが検査結果の確認のため、大阪工場にお越しくださいました。

対象品は、Mag溶接による鋼板およびパイプを突合せ溶接したものです。

先に試験片はお送りいただいていましたので、当日は試験結果をご覧いただきながら、品質保証課 課長の金城から説明をさせていただきました。

昨年の試験時に、溶接方法についての改善点をお話しさせていただいており、今回はそれを取り入れて溶接されていたので、昨年よりは格段に溶接の状態は良くなっていました。

ただ、Mag溶接は難しいため、まだ問題点はありましたが、今後に向けての改善点などもお話しさせていただきました。

「溶接についてアドバイスいただきましたが、設計上対応が難しいところがあります。しかし、不十分であることがわかったので、今後の改善のために持ち帰って考えたいと思います。」京都工芸繊維大学 学生フォーミュラプロジェクト“Grandelfino”(グランデルフィーノ)2023年度プロジェクト 渉外担当 日比野さん

左から、弊社臼杵(技術本部 本部長)、木村(大阪工場 工場長)、日比野さん

4月に車両を完成させ、走行テストを行いながら調整・改善を重ねていらっしゃるそうです。

大会には、プレゼン資料の提出も必須で、今はその準備にも追われているそうで、検査実績も評価されるため、その資料の中に今回の試験結果も盛り込んでいただくことになります。

製造業の会社として、学生の方々のものづくりのサポートが出来る上、優勝争いをするGrandelfinoの活躍を一緒に応援出来ることを大変嬉しく思っております。

本選は、静岡県で8月28日からスタートします。今年もレースに注目して応援したいと思います!

皆さんの努力が最大限に発揮でき、良い結果に繋がってくれることを願っております。

学生フォーミュラカー試験支援2023~溶接練習~

学生フォーミュラ公式サイト

管理部 総務企画課 寺岡

 

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